子供の「吃音」と向き合う。

突然ですが、みなさん。「吃音(きつおん)」って知っていますか?

「どもり」という方が伝わりやすいのかもしれません。

子供の「吃音」と向き合う。

我が家の息子くん(4歳)は、実は吃音持ちです。

3歳の時に、突然「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくね~」とか「んマ、マ、マーーーーマ」という話し方になり、

それが今も続いています。

 

きっかけは特になく、本当にある日突然始まったので、最初はどこか悪いのかと病院に連れていったこともありました。

でも、言われることはいつも「様子をみましょう」だけ。

こうなったら、自分で調べるしかない。OK Google~

 

どうやらこの吃音というのは、2歳~4歳で発症することがほとんどで、男の子がなる割合が高いらしい。

7割は自然治癒するけれど、残りの3割は治らないらしい。

「ゆっくり話してごらん」とか「落ち着いて」とか話し方に干渉することは厳禁らしい。

ふむふむ。

 

…毎日、ネットで検索しては溢れかえる情報に翻弄されました。

身内からは「かわいそう」とか「アンタ愛情不足なんじゃないの?」と言われることもあり、母親としての在り方がわからなくなりスランプ😢

 

津島市の支援センターや、1回5,000円する有料のカウンセリングにも通いました。

 

そして、お金を出して藁にも縋る思いで通ったそのカウンセリングで言われたことは、

 

「お母さんの愛情が足りていません。」

 

でした。

あべし!!!!!

 

他にもいろいろ言われました。

・夜泣きやトイレを失敗することがあれば、それはお母さんのしつけのストレスです。

・お気に入りのタオルがあるのはお母さんの愛情不足の現れです。

・お子さんに話しかけないでください。お母さんが聞けば聞くほど子どもはストレスを感じます。

などなど。

 

お金を出して栄まで通って、息子くんがいる前で愛情不足と言われて、私はいったい何をしているんだろう、と

その日は泣きながら帰宅…。

 

毎日働きながら家事も育児もできる限りこなして、限られた時間の中でも最大限息子くんと過ごす時間を優先してきたつもりだったのに、

自分と同じように働くお母さんはたくさんいるのに、

厳しいしつけはしていないのに、なんでだろう、何が足りないんだろう、と。とても悲しかったです。

もちろんためになるアドバイスも少しはあった気がしますが、ダメージが大きすぎて忘れました…

 

結局、それから私は自分を責めながら過ごす日々で、息子くんに対し腫れ物に触るような、少しぎこちない接し方になってしまいました😔

 

保育園を休ませて日中一緒に過ごす時間を多く取るようにし、寝かしつけてから朝方まで仕事をするという日もたくさんありました。

でもその間も吃音は悪化するいっぽう。

 

このままじゃ本当にマズイ、共倒れになって何も改善しない💦と思い、

もうひとつの吃音支援機関(つばさ吃音相談室)を知り合いに紹介してもらい行ってみることにしたのです。

 

つばさ吃音相談室の先生は、実際にご自身が吃音に悩まれた経験があって、独自のトレーニングで言葉を克服をしてこられた方でした。

カウンセリングでは、

様子見をして言葉の問題を放っておくリスク

将来吃音が残ったまま社会人になるリスク

そして、ネットにあふれる不確かな情報を、ひとつひとつ理論的にバッサリと切り捨てて

吃音は遺伝的、体質的な問題であることがわかってきているので、育児と言葉の問題は切り離して考える必要があることなどを教えてくださいました。

 

一番おもしろかったのが、私が読んだ本の中に「吃音になる子は頭の回転が速く天才肌が多いので言葉が追い付かないだけ、誇りをもって」と書いてあったので、

それは本当にそうなのかと聞いたら「全然そんなことないです」とあっさり否定されました(笑)

…ここだけは先生のおっしゃった事は信じないことにします🙄(笑)うちの子は天才じゃー!

 

とにかく、先生の話は本当にどれも理論的で、納得できることばかり。

絶対的な根拠がないまま「母親の愛情不足」と言われることや、無責任に「様子をみましょう」と言われることにモヤモヤしていた自分にとって、

医学的なデータに基づいた指摘やアドバイスはどれも腑に落ちて、正面から受け入れることができました。

 

道がようやく拓けた気がします。

 

吃音はすぐに治るものではなく、やはり数年間はトレーニングしなければならないということで…

長い戦いにはなりますが、これからつばさ吃音相談室に定期的に通って、息子と一緒にがんばりたいと思います。

 

もし周りで吃音持ちのお子さんがいて、悩んでいるお母さんがいましたら…

どうかお母さんを責めないであげてほしいです。

そして、その方やお子さんに合った療法がきっとあるので、放置せず、カウンセリングを受けて、ベストマッチな言語聴覚士さんと出会えるきっかけをつくってほしいです。

 

あま津島エリアには吃音に関する十分なサポートを受けられる環境や情報がないので、

今後もこのブログで発信していけたらと思っています✏

 

長い文章になりましたが…今日はこの辺りで。最後までお読みいただきありがとうございました。

小ナス&小ナスジュニア、がんばります🔥

【2020年7月14日 追記】
吃音ブログをはじめることにしました!もしよろしければフォローをおねがいしますm(_ _)m
https://note.com/kituon_mapi