【コラム】求人広告だけでは採用は成功しづらい?採用市場の変化と今求められる戦略 2025年度版

1. 採用市場は変化している。今、企業が取るべき採用戦略とは?
近年の採用市場は緩やかに変化しています。特に直近の有効求人倍率を見ると、2025年1月の愛知県の求人倍率は 1.27倍 となっており、現在はやや下がる傾向にあります。相変わらず「求人広告を出せばすぐに応募が来る」状況ではないものの、以前より応募の可能性は高まっている とも言えます。
これは社会情勢の影響もあり、規模の小さな企業では積極採用を控え始めたことが影響しているのかもしれません。しかし、求職者自体の数が増えたわけではないため、依然として採用の難易度は高い状況が続いています。
そんな状況下で行う採用活動にとって重要なのは、求職者が何を求めて転職を考えているのかを理解し、それに応じた情報を適切に伝えることです。求職者の求めることが、あなたの会社の魅力として1つでも伝えられることが、これからの採用戦略において重要になります。
2. 求人業界をとおして感じた「採用の本質」
当社スタッフは、これまで求人広告をとおして数多くの企業の採用を支援 してきました。経営者や人事担当者から仕事の内容や採用課題を直接ヒアリングし、様々な職種の求人原稿を作成。企業の魅力を適切に伝えることで、採用成功へと導いてきました。
その中で感じたのは「求人広告だけでは採用は成功しづらい」 ということです。しかし、求人広告には適切に活用すれば大きなメリットもあります。
求人広告の利点
- 求職者が集まる場所を広告費を払うことで借りることができる。
- 自社HPや採用HPも見てもらえる可能性が高まる。
求人広告の欠点
- うまくいくとは限らない。
- 掲載費用がかかる。
- 費用によって掲載期間が短い。
- 費用によって掲載スペースの大小がある。
- 費用によって掲載順位が何ページも後ろになる。
- 掲載フォーマットが統一されており、企業ごとのカラーが出しづらい(求職者にとっては比較しやすいメリットもある)。
求人広告は「多くの求職者に認知してもらう」という点では有効ですが、それだけでは企業の魅力を十分に伝えることは難しい という課題があります。求職者が興味を持った後、さらに企業について詳しく知りたいと思ったときに、自社サイトや採用サイトがないと、応募につながる前に離脱してしまう可能性が高まります。
そのため、求人広告は「認知を高めるツール」として活用しつつ、求職者により深く企業の魅力を伝えられる「採用ホームページ」との連携が重要になります。